くれおの発達障害ブログ

ADHDと軽度ASDを併発。精神安定のために自分の考えをまとめたりします。発達障害の自分を見つめ直す雑記。

世界仰天ニュース 同い年の発達障害の方を見て

こんばんは、くれおです。

最近、同世代が頑張ってる中で1人でこんなニート生活をしてぼんやり生きていいのかと焦っています。
世の中はゴールデンウィークで大騒ぎですが、ニートの私には毎日がゴールデンウィーク状態です。
笑えない……。


◆世界仰天ニュースを見て

数日前に、発達障害が世界仰天ニュースで取り上げられたのが印象に残ったので少し話します。
取り上げられたのは2人の男性と女性だったのですが、今回はあえて男性の話をします。
学習障害を抱えながらも、かるたで記録を残しつづける学生さんです。


http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20190423_02.html
『読み書き困難少年の逆転の発想』
『ザ! 世界仰天ニュース』日本テレビ より

⬆︎鈴木大成さんの詳細はこちらです。

1996年生まれ鈴木大成さん(22)は神奈川県出身。
学習障害自閉スペクトラム症を持った学生の方です。
鈴木さんは小学生時代、なかなかクラスに馴染めないでいました。
また、彼は学習障害特有の「文字が歪んで見える」、「二重に見える」、「色のついた文字が苦手」というものに困難を抱えていました。
不思議と数字は歪まず、社会や理科などはイラストがあったためまだ大丈夫でしたが、国語で音読するのが辛かったそうでした。

しかし、あるきっかけで鈴木さんは自分に自信を持つようになります。
それはかるたでした。

文字は読めなくても、音声で覚えたり、記号を組み合わせるような形でぐんぐんと成長し、みんなにかるたがとても上手な子として愛されていきます。

彼はかるた強豪校への道を望み、学習障害であることは知らないまま、数々の困難がありながらも、自分なりに工夫して突破していきます。
その結果、数々のかるた大会で優勝したり、全国で上位入りを果たしたと番組で紹介されていました。

番組内では、学習障害のことを読み書き障害と表現しており、分かりやすい言い方だなと感銘を受けました。
学習障害にも算数障害、読字障害、書字障害などがありますから、後者二つを言うときは分かりやすいですよね。

しかしここでは一応学習障害と明記してきたため、読み書き障害ではなく学習障害のままで統一させていただきます。💦

学習障害を知ることになった鈴木さん

そんなある日、鈴木さんは新聞で学習障害のことを取り上げていたことを知りました。
その新聞には、学習障害の人はこのように文字が歪んで見えるといった風に、歪んだ文字が書かれていました。
それを見た鈴木さんは驚き、自分は学習障害なのではないかという疑問を持ち始めます。
そして鈴木さんが大学に入った頃、結果的に学習障害自閉スペクトラム症であったという診断を医者から受けました。

そのとき彼の思いは「理由がついて安心した」でした。

わたしは自閉スペクトラム症は持ってはいますが、彼のように学習障害は持っていません。
しかし、同い年として悩みを抱える姿を見て、「理由がついて安心した」という言葉に非常に共感したのです。

22年間、どうしてできないのか、どうしてはぐれ者になってしまうのか、どうして失敗してしまうのか、なぜ、どうして、どうして、自分がダメ人間だから、自分がいてはいけない存在だから、という悩みを抱え続けていました。

発達障害だったから」という言葉。
それを一気に解消してくれた言葉でした。
わたしにまた呪いをかけた言葉でもあり、祝福の言葉でもあるような気もします。
言い訳もできてしまう言葉でもあるからですね。
でも、本当に、22年間の悲しい思い出が心の底から許されたような、安心した気持ちになって、涙が止まらなくなったあの診断の日が忘れられないのです。

鈴木さんの場合は学習障害をお持ちですから、より一層大変だったと思います。それをあんな創意工夫でやり遂げてしまったんです。それが本当に恐ろしく、すごすぎるとしか言いようがありません。
自分の努力不足に悲しくなるくらいです。

番組内で彼は、発達障害の人を助ける仕事がしたいと述べていました。
志が高くて、わたしにはとても眩しく、本当に頑張ってきた人なんだと尊敬します。

◆まとめ

個人的な感想ですが、鈴木さんの姿を見て不思議と励まされ、頑張れるような気がしました。
今までは、そういった「才能のある人」をテレビで取り上げることを正直嫌っていました。
「どうして才能のある発達障害の人ばかりをもてはやして、それ以外の悩みはなかったことにするの?」という思いに支配されることがあったからです。

しかし、創意工夫をして頑張り、諦めないでいる同い年の子に励まされたような気がして涙が出ました。
障害は治りませんが、自分に合ったものを見つけ出し、創意工夫をして諦めずに生きている姿に本当に励まされたのです。
わたしも少しずつ努力して生きていきます。

令和が明日から始まりますね。
平成は令和へと変わりますが、わたしは平成で少しでも変われたのだろうか、と思ったりします。

令和が発達障害のひとたちにとって良き時代でありますように。


では!