くれおの発達障害ブログ

ADHDと軽度ASDを併発。精神安定のために自分の考えをまとめたりします。発達障害の自分を見つめ直す雑記。

WAIS-Ⅲ 結果を聴くまでの軌跡

こんにちは! くれおです。
タイトルにも書いていますが、今日はWAIS-Ⅲを受けたときについてと結果までの過程をお話しをしようと思います。

WAIS-Ⅲって、一体なんだ?って思う方はいると思います。
私も初めて受けるときは名前もどんなテストかも知らされてなかったので、WAIS-Ⅲという言葉を知ったのは後のことでした。
とりあえず、ADHDかどうかを判断するテストですよと言われて、全然意味がわからないまま心理士さんの言われた通りずっとやっていました。
分かんないよ〜とか覚えられないよ〜とか、どうなってるんだこれ……とか、呻きながらやっていた覚えがあります笑
独り言がやけに多いんですね、直さないといけません……。💦
バカです。笑

それは置いておきまして。笑
WAIS-Ⅲというのは、言語性IQ(耳からの情報を理解する能力、言葉で説明する能力)と動作性IQ(目で見たものを理解する能力、空間的なものや非言語の部分を理解する能力)を見て、IQにどれほど差があるかを見て発達障害かどうかを確認するテストのことを言うそうです。

IQって実は2つに分けられてたんだ……という感想でしたね笑
テスト内容は秘密にしてね、と言われたので具体的な内容は言えませんが、そういったことを測るものだそうです。

私はメンタルクリニックの先生から許可を受けて、今年の7月ごろに心理士さんに来ていただいて、WAIS-Ⅲを受けました。
通院を始めたのは6月の最初だったので、ようやく受けられる!という喜びがありましたね。
でもその反面、どんなことをするんだろう? いつ結果を聞けるの? どうやって結果を教えてもらえるの?という不安でいっぱいでした。

なんだかなぁと思いながらも1時間ちょっとのテストが終わり、一安心しました。
その時は診断結果には1ヶ月くらいかかると言われたのですが、1、2ヶ月経っても連絡がありませんでした。
あれ!?って感じですよね。笑
そこから8月が過ぎ、9月に入りました。
そのまま去年から予定していた海外へ行くことに。笑
ナンテコッタ✌︎('ω')✌︎って感じです。

海外に処方箋って持っていけるのかな?と思ってネットで調べたら、海外は診断書みたいなの見せないと空港でコンサータ引っかかるよ〜みたいなのが書いてあって、そんなもの書いてもらってなかったのでヒェっとなり、持って行きませんでした。

その結果、不注意やら過度な睡眠やらネガティブ思考が想像していた以上に大爆発です。
自己肯定感がバリバリに低くなりました。笑
やっぱりコンサータがないと脳の動きも鈍くなりますし、眠気が異常に襲ってきたりして、どんだけ頑張っても目を見開いてもメモを取っても本当にコントロールできませんでした。
申し訳なさすぎて思い出すだけで心がビキビキになります笑
自分の奇行や奇怪な思考を思い出してしまって死んでしまいたい……。本当になにやってんだ私は。笑

なんやかんやで、コンサータなし初海外で、自分のADHDっぷりに打ちのめされ、なんとか無事に日本に帰ってきました。(この時は未診断でしたけどね)
ちょうど北海道地震でみんながアワアワしていた頃でしたね。生きてるだけで幸せです。

そして、海外から帰ってきて久々の通院日のことでした。結果ってまだですか?って聞こうと思っていたのです。
すると先生から先に「テストの結果が出たから、予約日を決めようか」と言われました。

ようやく来ました!この日が!
海外に行っている間に分かったんでしょうかね?
少し怯えながら、先生に「ADHDの傾向があるってことですか?」と聞くと「そうだね〜……」と、となんとも言えない顔で言ってくれました。
あと、コンサータのことを言ったら「大丈夫だったのに笑」と言われて、ショック受けました。笑 私の努力とは。笑

10月の中旬にWAIS-Ⅲの診断結果を教えてくれる、ということになったので、その日はお薬を貰って帰りました。
お薬を貰うまでの待機時間にトイレに行ってたのですが、鏡の前に立った自分を見ていたら、勝手に涙が流れていました。
自分って、定型の人よりハンデを持ってたのかーって、ただただそう思ってしまったんですよね。
就労に行ったり、相談室に行ったり、自分で自分の過去から現在までの資料を作って先生たちに渡したり、薬飲んだりして、自分の違和感と戦っていました。
自分はどこか人と違う。何かがズレている。心が狭い、思い込みやすい、うまく喋れない、伝えられない、うまく動けない、疲れやすい、反応が遅い、理解できない。
人をたくさん傷つけてきたんですから、そんな風に思うのはダメだってわかってますし、勝手に被害者ぶるのはダメだってわかってたのですが、今までの苦しかったなにかが許された気がして、涙が止まりませんでした。
まだ完全な診断受けてないのに。笑笑

そこから時間が流れて10月の中旬になり、診断結果の日が来ました。
今日で人生変わっちゃうのかなって思いながら、先生からの診断結果を聞くのを待ちました。
予定時間より少し遅れて、先生の診断を受けました。
それで、驚きの言葉をもらいました。
「診断結果によると、言語性IQは普通で、動作性IQがね、極めて低いと……。ひとつひとつ能力の差の凸凹が激しい。これなら、子供の頃から相当生きづらかったんじゃないかな」
とても悲しい顔でそう言われました。
私は動作性IQが生まれつきとっても低かったみたいですね。笑
みんなよりいろんなことが遅かったし、周りを見ようとしても全く分からなかった。
努力不足じゃなくて、本当にみんなが見ているものを本気で理解できなかった。
先生の優しい言葉もあって、苦しくなりました。
しかももうひとつ分かったことが、ADHDだけでなく軽度のASDも併発していたことでした。
それを知ったときはなんだか息が苦しくて、涙腺が混乱してましたね。笑笑

ASDとは、日本語で自閉スペクトラム症といいます。
こだわりが強かったり、興味関心の限定があったり、対人関係が苦手とされる障害のことをいうんですね。

以前はアスペルガー症候群高機能自閉症等でひとつひとつ分けられて考えられていましたが、現在は大した違いはないということで、それはスペクトラム(連続体)の中に含まれ、全てを含んで自閉スペクトラム症という名前に変更されています。

過去にもしかして自分ってアスペルガーかもしれない? と思っていた時もあったので、現在とは名前は違えどなんとなく納得感はありました。笑

似ている?という部分を認識していたんですね。
子供の頃はよくルールを厳守していましたし、空気が読めずズバッとなんでも言って相手を傷つけていたようです。
でも空気が読めないおかげで、学校でいじめられていたことに気づいていなくて、普通に登校していました。笑
今思うといじめられてたような気がするんですけど、ほとんど覚えてません。笑まあ、過ぎたことですしね。笑
バカです。笑

正義感が強すぎてうざがられたり、ちょっと触られただけでもびっくりしてヒッ!て叫んでしまったり、独り言が異常に多かったり、興味関心のあることは一方的に喋り続けてうざがられたりしていました。
高校三年のときには突然重度の離人症になって、学校で大パニックを起こして周りに人がたくさんいる中で一人で怯えて泣いていたのを覚えてます。笑
数えきれない奇行の数々が浮かびます。
ま、自業自得なんですし仕方ないですね。笑

でもよくあるアスペルガーの人の特徴はそこまで持ってないよなあ、うーん……って気持ちでした。
そしたら、「軽度」のASDだって言われて、なるほど!って感じでした。
でも、自閉スペクトラム症という診断名は先生から聞くまでは聞いたことがなくて、初めて聞いたときは「え、なにそれ、自閉スペ……?」みたいな感じでした。
でも調べてみると、ASDの人は離人症を起こすことが多いらしくて、なるほどとしか言いようがありませんでした笑
高校での離人症に関してのエピソードは違う時に書けたらいいですね!(決意したので書けなさそう)

そんなこんなで、私は5ヶ月ほどかけてようやくADHDASDの診断を勝ち取ったわけでした。先生からは診断書を書いて、障害者手帳を出してくれるとのことで、感謝しかありません😭

長かったなあ…色々あったなあ、という感じです。
その日の夜は生まれてから今までの全てを思い出して、気持ちがグッチャグチャになって一人で大泣きしてました。
ADHDだけでなくASDまで付いてきたので、悲しいのやら、嬉しいのやら、もう無理〜!!!!ってなっていました。

けれど診断日の夜に、私の大好きなBUMP OF CHICKENがMステで「話がしたいよ」を歌ってくれて、生きててよかったって思えました。
家族と一緒にケンタッキーを食べながらMステを見るという謎の至福感を感じてました。笑
BUMP OF CHICKENの歌詞でどれだけ助けられてきたか、本当に数えきれません……。子供の頃からずっと一緒だったんです。

けれど、診断後は心がなんとも言えないような感じでした。不安なような、孤独感がずっとあって、私はもうあの頃には戻れない、私は障害者なんだ、という認識になり、閉塞感に苛まれることもありました。
同じでありたい、けど同じじゃない。同じ人間でありたい、共通点が欲しい、でも明らかに違う存在で、健常者と障害者で隔てられている。
元からそういうところはありますが、誰とも関わりたくない、関わるのが怖い、と感じていました。
けど関わりたい、優しくしたい、大切にしたい、けどズバッと言ったり自分の行動で傷つけそうだから近寄られるとやっぱり怖い。 人と一緒にいるとエネルギーがなぜかなくなって疲れてしまうけど、でも人は好き。
でも我の強い自分が出てきて、結果身内を振り回す。笑
めんどくさいですよね。笑
人と触れ合うのが時々怖くなります。
もっと自分に優しく、自信を持てたら、余裕を持って人に優しくできるんでしょうか。
もっと穏やかに自分と相手を受け入れることができるんでしょうか。
今はぼんやりと生きてます。正直発達障害を言い訳に使っちゃったりします。対策もしてません笑
けれど、就労にいって適性テストを受けたり、カウンセリングを受けたり、来年に向けて自動車免許を取ろうとしてます。
人より遅いけれど、就職はしなきゃと思っています。

今は、こうやって文章を書くことで、自分の人生を見直して、自分が存在していることを確認できる楽しさが生まれてきました。
自他境界線がなくて、他人の人生と自分の人生の境界線が分からなくて、自分が分からなくなるんですよね。 だから書くことで自分の存在を確認するんです。
境界線が分からないのって、発達障害の特性なのかな? どうなんでしょう?

特性を知ったことで、これは発達障害の特性であって自分の人格ではない、と切り分けることも少しずつできてきました。
バカみたいなことしてますし、だらしがないことばかりしてますし、くだらないししょうもないけど、なんとかギリギリ親友や家族に支えられて生きている感じです。

自分って発達障害かも? 不安だなって思った人は、ぜひクリニックで予約してWAIS-Ⅲ を受けてみてください!
私の場合はかなりかかりましたが、すぐ受けられるところもあるみたいなので、きっと自己受容のきっかけになったり、気が楽になるかもしれません。☺️

こんな私でもなんとか生きてるので、大丈夫です!

では、さよなら!