くれおの発達障害ブログ

ADHDと軽度ASDを併発。精神安定のために自分の考えをまとめたりします。発達障害の自分を見つめ直す雑記。

自分の世界にこもるのが好き。感性を思い出してみる。

こんばんは、くれおです。

わたしは自分の世界にこもるのが好きです。
好きな音楽を聴くととても安心します。
月の光や、ジムノペディを聴くのが好きです。
あと、たまの音楽も好きです。
過去にさよなら人類という音楽でヒットしたバンドです。
不思議な世界観の音楽を作る方々なのですが、とっても綺麗なので大好きです。
そして、たまの中で地味に見えて一番壊れそうな雰囲気を放っている滝本さんの作る音楽が、とても好きです。
特に好きな詩はこれです。

君は大事なリボンをなくし
ぼくはじょうぶなカバンがこわれ
静かな光 海にそっとそそいで
その時君の声は耳にまぶしい
白い午後に時計の音が とけてきえて
ゆるされている
海にうつる月を すくい
君はななめのまま ゆるやかなまま
遠くのまま 不思議と笑ったまま

引用 海にうつる月 たま

表現の仕方がシンプルで、なおかつズレた感覚が綺麗だなあと感じます。
歌詞がとっても壊れやすくて、繊細で、憧れるんです。
じょうぶなものが壊れるって、儚いものが壊れるよりもより一層の美しさを感じます。

わたしもこんな壊れやすい女の人の詩を書いてみたいものですね。
壊れかけた女の人って、好きです。だって綺麗だから。滝本さんも好きだそうです。わかります。その気持ち。
わたしが壊れたって、きったないだけですけど。笑
外の世界ももちろん好きで、人と関わるのは好きです。でも、人の気持ちを感じ取りやすかったり、雰囲気に飲まれて疲れてしまうことがあります。
他人の感情が感染しやすいので、できるだけバリアを張るイメージをして干渉しないようにしたいです。
相手も干渉されたら嫌でしょうし。
人間の心って難しいですね。わかろうとしちゃいけないのだと思いました。
わかり合うってわかり合わないことなんですね。

わたしは疲れると、時々部屋に閉じこもって、たくさんのことを想像します。
頭の中で物語を作って、登場人物を動かしたりして遊びます。
それと、自分が好きなことを想像します。
私が好きな想像は、クジラの背中に乗って、海の中に潜ることです。
あと、夜中の真っ暗な東京タワーから飛び降りる想像をします。それで、わたしは恐怖も感じないまま気持ちよく風を感じて死にます。
あと、白くて壊れたロボットを花瓶にして花を添える想像も好きです。
白い姿に、鮮やかな花がたくさん刺さっているのを想像すると、とっても美しいんですよ。それで、体の中に朝や夕方や夜を飼っていて、星空が流れたりするのです。

想像なので、死んでも平気だし、息を吸わなくていいのでとても楽しいですね。
倫理的にはおかしいのかもしれませんが、でも、好きだから絶対にやめません。好きなものだけは絶対譲れない頑固なところがあります。

話は少し変わるのですが、『夜中の犬に起こった奇妙な事件』という海外の本の話を少しします。
作品では明記されていませんが、おそらく発達障害、特にアスペルガーと呼ばれるであろう子が主人公です。体を触られるのが苦手だったり、感覚過敏だったり、感情をあらわにあまりしない子です。けれど、心では自分なりに物事を組み立てて、感情をなんとなく認知しています。
とても賢く、数学の勉強が抜きん出ています。
算数と数学がダメな私にはさっぱりでした……。笑
彼の名前はクリストファーで、作中に彼が明晰夢を見るシーンがあります。
明晰夢とは、夢を操れる状態のことを言います。
彼は人類がほとんど死んでいる夢が好きで、好きなように人の家に入って探偵ごっこをしたり、屋根に登ったり、海に行ったりしていました。

楽しそうですよね。わたしも明晰夢が見たかった時期があってやろうとしていたのですが、うまくいかなくてやめてしまいました。
クリストファーのように、夢の中で遊んでみたいです。
実際にそばにいたら絶対苦手なタイプですが、というかなかなかクリストファーに好意的な態度を持つ人はいないくらいのレベルの自分勝手な性格なんですけども、登場人物としてはクリストファーが好きです。とても賢くて、精神の整え方が分かっていて、尊敬してしまうんですよね。
また、クリストファーの両親がとても子想いで、体を触られるのがのが嫌いなクリストファーのために、愛情表現を工夫する姿にも感動してしまいます。


こう思い返すと最近、自分の感性を忘れていたような気がします。
自分がこういう性格だからこうこう、とか、これが好き、なのではなく、たまたま好きなのがそういうものなだけであって、自分の性格がどうとかはどうでもよかったのでした。
自分の感性に従うって、こんなに気持ちよかったのですね。
すっかり忘れていました。
最近、好きなものよりも自分の存在が過剰に出てきて、だから嫌な気分になっていたのですね。自分の存在よりも、自分の好きなものを優先したいです。

感性といえば、星空には死体が埋まってると小説家の最果タヒさんが言っていました。
亡くなった人は星になるからと。
それが息苦しいと。
美しい感性ですよね。

わたしは集合体恐怖症です。
だから星空を見るのが実は嫌いです。
体がぞわぞわして、泣きそうになります。
星空は死体の集合体なのですね。
19歳の時、星空が見たかったから泣きながら無理やり眺めて克服しました。
星空の小説を書いたりして、荒治療をしました。
わたしは夜な夜な空に浮かぶ死体を泣きながら眺めていたのですね。
苦しくて当たり前ですね。
でも、わたしにとって星空は、小学三年生の思い出でした。
誕生日に天体望遠鏡を買ってもらったんです。それで、火星を眺めました。
だから大切にしたかった。
いつのまにか嫌いになってしまった悲しい思い出を小説を書くことで矯正したかったんです。

それにしても、星空に死体を運ぶ仕事は誰がしているのでしょうか。
星空の死体運び屋って、楽しそうな仕事ですね。それだったらやりたいです。でも、実際にやったら辛いんだろうな。
死体は死んでいるので、とても重そうです。どうやって運ぶのかな、とか考えます。やっぱりわたしは運ばれる側がいいです。ごめんなさい、運び屋さん。

では、ありがちですけど、銀河鉄道に今年亡くなった人を運びます。
それを運び屋さんが丁寧に宇宙に流したとします。
そうしたら宇宙にたくさんの亡くなった人が眠りについて、キラキラ光り出します。地球から見ると、まるで天の川みたいに綺麗になりますよね。
きっと、天の川は亡くなった人の集団です。なんだか辛いですね。
その死体の中には愛されなかった孤独な人や、幸せに過ごした人もいます。
どんな孤独な人でも、地球から見たら、孤独じゃなくなりますね。よかった。
わたしも死んだら孤独じゃなくなるのですね。
地上から見上げてもらったら、孤独じゃなくなる、たくさんの人に見てもらえます。
死んだら、星空の死体運び屋さんに運んでもらいたいです。わたしみたいに醜くて綺麗な存在でなくても、遠くから見れば、綺麗に見えるかもしれないと

わたしの素直なこの感性が頭おかしいと思われても、誰かにあなたの感性が好きって言われたいです。
分かり合えないのならそっと離れます。
わたしは好きと言われると嬉しいです。でも本当は少し怖いです。
自分に自信がないからです。
でも、わたしの感性を好きと言ってくれる人がいます。わたしの書いた小説を好きとか、繊細で綺麗とか言ってくれる人がいます。とても嬉しいです。
嫌いなら、どうぞ逃げて。
時々ブログにこんな感性を載せてみようと思います。

そういえば、もう年末ですね……汗
では!